ギィ・デサップの価格はいくら?作品別の相場をわかりやすく解説 | Dealers Stock

ギィ・デサップの価格はいくら?作品別の相場をわかりやすく解説

出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000060764.html(PRTIMES)

ギィ・デサップ(Guy DESSAPT、1938年生まれ)は、「現代の印象派」の呼び名で日本国内でも広く知られるフランスの画家です。独自に発展させた点描技法と、アクリル絵具を取り入れた鮮やかな発色で描くパリの風景は、百貨店での来日展やテレビニュースへの露出を通じて高い知名度を獲得してきました。翠波画廊の専属契約作家として年間80〜100点前後の販売実績を持ち、現役作家のなかでも流通量・需要ともに安定している点が市場上の特徴です。本記事では、ギィ・デサップの作品価格と買取相場を種別ごとに整理し、業者として適正評価をおこなうためのポイントを解説します。

ギィ・デサップとはどのような作家か

ギィ・デサップの作品を市場で正確に評価するためには、経歴・技法・日本市場での流通背景を把握しておくことが不可欠です。国内で流通している作品の多くは翠波画廊を通じて供給されており、専属契約画家という立場が価格形成に直接影響しています。

1938年7月6日、フランスのソーヌ=エ=ロワール県ル=クルーゾ市に生まれたデサップは、1955年にヴェルサイユ宮殿「鏡の間」の壁画修復を手がけたアトリエ「ダーバル」に入学し、美術学・装飾美術学を学びます。1960年に兵役を終えてフランスへ帰国するとアルルへ移住して制作を開始、翌1961年には南フランスのサン・トロペに拠点を移します。1965年には渡米してニューヨークを活動拠点とし、パリ・ニューヨーク・ヴェネツィアなど各地で個展を精力的に開催しました。

1980年にモンテカルロ国際現代美術グランプリ、カンヌ国際絵画大賞を受賞し、国際的評価を確立します。1991年に初来日して個展を開催して以降、毎年全国の有名百貨店で来日展を開催し続けており、1994年には日本人女性と結婚。2006年にはホテル・オークラ東京に100号作品が買い上げられ、日本市場での高い信頼が示されました。2012年には来日展の様子がNHKのニュースで取り上げられ、広く一般層にも知名度が浸透しています。2020年には画業60年を記念した初の画集を出版し、現在も翠波画廊の専属契約作家として精力的に制作を続けています。

独自技法と代表的なモチーフ

出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000060764.html(PRTIMES)

デサップの作品世界を特徴づけるのは、スーラらが19世紀末に確立した点描技法を現代に継承しながら、油彩とアクリル絵具を組み合わせた独自のマチエールです。アクリル絵具の優れた発色性を活かすことで、煌めく街灯や夕暮れの光を印象派の先人たちには出せなかった鮮やかさで表現しています。

代表的なモチーフはシャンゼリゼ通り・凱旋門・エッフェル塔・ノートルダム大聖堂・セーヌ河畔・モンマルトルといった「郷愁のパリ」の風景で、夕暮れや雨上がりの濡れた路面に映る灯りを好んで描きます。パリ以外にもヴェネツィア・ニューヨーク・ジヴェルニーのモネの庭などヨーロッパ各地の風景も手がけており、誰もが一度は訪れてみたいと思う観光地の美しい一瞬を切り取った構図が多いです。

日本市場での流通背景

デサップ作品は翠波画廊の専属契約画家体制のもと、銀座の画廊直営および全国の有名百貨店での来日展を通じて流通しています。翠波画廊の公開情報によれば、専属契約後は年間80〜100点前後(水彩・版画含む)の販売実績が続いており、VISA JAPAN・日清紡・東亜合成など大手企業のカレンダーにも複数回採用されています。こうした継続的な露出が一般コレクターだけでなく企業・法人需要も生み出しており、現役の西洋画家としては国内流通が特に活発な部類に入ります。

ギィ・デサップの作品価格と相場の目安

デサップ作品は翠波画廊が専属として取り扱っているため、油彩については比較的まとまった販売価格データが確認できます。油彩・水彩・ジクレーの三形態が流通しており、それぞれ価格帯が大きく異なります。

油彩の価格帯

翠波画廊の展覧会実績から確認できる具体的な油彩販売価格は、8号(38×46cm)が100万円(税別)前後、15号(54×65cm)が165万円(税別)前後が目安となっています。30号(73×92cm)の大作になるとこれを上回る価格設定となります。

買取市場においては、油彩原画は販売価格の数分の一程度になるのが一般的です。オークファンの集計データでは、ギィ・デサップ作品全体の取引価格は数百円から最高で約30万円の幅があり、中央値は2万円前後とみられます。ただしこれにはジクレー・版画なども混在しているため、油彩原画の買取水準はこれより高く、状態と号数次第で数万〜数十万円の幅が生じます。

水彩の価格帯

水彩作品は油彩より低い価格帯で流通することが多く、翠波画廊でも油彩に並ぶ形で販売されています。販売価格の目安は油彩の半値前後とみられることが多く、買取市場においても油彩より査定は控えめになります。同号数であれば水彩より油彩のほうが高い評価を受けるのが原則です。

ジクレー・オン・キャンバスの価格帯

翠波画廊がデサップの初ジクレー作品として制作・販売した「ジクレー・オン・キャンバス」は、8号・50部限定という形で提供されており、法人向けに経費計上可能な30万円未満の価格帯に設定されています。直筆サイン・エディション番号入りで、部数を絞ることで作品価値を維持する設計になっています。

買取市場ではジクレーは油彩・水彩に比べて査定が厳しくなります。ただし、デサップ名義のジクレーは50部限定など少部数のものが多く、通常の複製版画に比べれば相対的に高い評価を受けやすいです。

買取査定で差がつく4つのポイント

ギィ・デサップ作品は油彩・水彩・ジクレーの三形態が並行して流通しており、それぞれ価格帯が大きく異なります。作品形態の見極めをはじめとする以下の四点を丁寧に確認することで、適正かつ競争力のある査定が可能になります。

作品形態の確認(油彩・水彩・ジクレーの判別)

デサップ作品を査定する際に最初に確認すべきは、油彩・水彩・ジクレーのどれかという点です。油彩は絵具の厚みと独特のマチエール(点描による凹凸感)がキャンバス表面に確認できます。水彩は紙に薄い顔料で描かれており、透明感のある仕上がりが特徴です。ジクレー・オン・キャンバスは均一なインク層が特徴で、作品下部にエディション番号と鉛筆書きの直筆サインが記されています。共箱・画廊証明書・購入時のレシートがある場合は形態確認の有力な根拠となります。

モチーフと構図

出典元:https://www.tokyoartbeat.com/events/-/2018%2F1C2C(TOKYOARTBEAT)

デサップ作品のなかで最も需要が高いのは、シャンゼリゼ通り・凱旋門・エッフェル塔・ノートルダム大聖堂を描いたパリの代表的な風景です。夕暮れや雨後の濡れた路面に映る灯りを描いた作品は本人の「得意技」であり、コレクターからの評価も高い傾向があります。一方でヴェネツィアやニューヨークなど「パリ以外」の風景は需要がやや限られることがあり、同号数でもモチーフによって査定に差が出ます。

サイズと状態

油彩はサイズが大きくなるほど販売価格・買取価格ともに上がる傾向がありますが、大型作品は売却先の見込みを踏まえた評価が必要です。状態については、油彩はキャンバスの破れ・折れ・絵具の剥落・退色、水彩は紙の変色・シミ・破れが査定に直接影響します。翠波画廊を通じた来日展購入作品は保存状態が良好なものが多いですが、長期収蔵品は照明・湿度・紫外線による劣化が進んでいる場合があるため、丁寧な確認が欠かせません。

付属品と来歴

翠波画廊・大丸・三越・高島屋など有名百貨店での購入作品には、画廊証明書・購入証明書・作品カードが付属していることが多く、これらは査定のプラス要因となります。デサップは現役作家のため公的な鑑定機関による鑑定証は不要ですが、作品の来歴を証明する書類は二次市場での信頼性を高めます。画集(2020年出版)への掲載歴や、企業カレンダーへの採用歴がある作品は知名度の裏付けとして評価に寄与することがあります。

市場動向と今後の見通し

ギィ・デサップは1938年生まれで、2026年現在も現役で制作を続けています。翠波画廊との専属契約を通じた供給体制は継続中であり、油彩の年間制作点数が60〜65点程度であることも公開されています。需要が供給を上回る状態が続いていることは翠波画廊自身が明らかにしており、価格は専属契約後に二度の改定が実施されています。

日本市場でのコレクター需要は安定しており、百貨店来日展のたびに完売・予約待ちとなるケースも多く報告されています。企業カレンダー採用や法人需要も継続しており、短期的に市場が急冷する要素は現時点では少ないとみられます。ただし、現役作家であるため物故後のような希少性プレミアムは現段階では発生しておらず、買取価格は販売価格と一定の開きがある状態が続くとみるのが妥当です。

オークション市場では作品の流通量が多くないため、相場の動向を読むには翠波画廊の定価推移と来日展の動向を継続的に追うことが有効です。特に号数の大きい油彩原画は来日展での販売価格が上昇傾向にあるとされており、状態の良い大型油彩は中長期的に保有価値があるとみられています。

まとめ|ギィ・デサップ作品の相場を理解して適正査定を

ギィ・デサップは現役のフランス人画家として、翠波画廊専属の体制のもと日本市場で継続的な供給と需要が成立している稀有な存在です。油彩8号が100万円前後・15号が165万円前後という実績価格を起点に、水彩・ジクレーへと価格は段階的に下がります。買取市場では形態の判別・モチーフ・状態・付属品の四点を軸に評価することが、適正査定の実現につながります。

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